2011年06月27日

高齢者の寿命と心理社会的要素

世界的長寿国と言われる日本は、今後この長寿を支えることができるかが問われています。

寿命の要因には、遺伝、病気、事故、失業、殺人、離婚、貧困、ストレスなど、様々な要素が絡んでいると思われますが、高齢者と呼ばれる層は、これらの危険要素を乗り越えて生存している層とも言えます。

さて、今から50年ほど前になりますが、「種の起源」の著者、チャールズ・ダーウインと言う学者のダーウインの進化論が話題を呼び、今もこの研究の流れが続いていますが、10年程前の「寿命を決める社会のオキテ」(リチャード・ウイルキンソン著)の結論に、人は、どの様な世界で生きれば、長寿と健康が得られるか。

その答えは、他者と比べ「収入の格差の少ない、不平等感の少ない社会」即ち、平等感が多く感じられる、「仲間的」な社会であるとしています。

この結論までの研究は、金持層社会は、貧困層社会より長寿であり、高所得国は低所得国より短命である、高所得格差の多い国の経済成長より平均層の多い国ほど経済成長が高いなどなど、長年の実態調査分析の科学的検証を示して、結論付けられています。

如何でしょう、この説を引用しますと、長寿国日本は、高度医療や栄養食品の摂取などによってもたらされた要因よりも、戦後の社会的格差の少ない心理社会的要因が機能し、高度成長を成し、長寿国となったと言えるようです。

従いまして、現在、長寿国日本の現代の心理社会的要因は不平等勾配落差が拡大しており、殺人や孤独死、所得格差などが社会的問題で、これから日本の長寿は、短命へ向かうと予想されるのです。
posted by 猪僧老 at 14:00| Comment(0) | 定年ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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