毎年のことですが、殊に今年のこのド暑い日のお盆に、老体に鞭打ちお墓参りにあらず、
お墓の掃除に行ってきました。
遂先日の「お彼岸」に、お墓を「イケ面」にしてきましたのに、この僅かの間で、
背丈な雑草で「髭面」に変身していました。
ご存知のように、お盆の由来は、お釈迦様のお弟子の、親孝行の目連尊者が、
自分の母親が、六道輪廻の「餓鬼道」に落ちて苦しんでいるのを、お釈迦さま
に助けて貰い、成仏させたことが、現在では、ご先祖の地獄の釜の蓋が開いて、
娑婆に戻れたことに因んで、先祖の「霊」を迎える、又は、「霊と合える」、
「お盆・お施餓鬼」となったものです。
この時期お墓に行きますと、多くの善男善女が、ご先祖の供養を行っていますが、
毎年私が悲しくなりますのは、仏教本来の、ご先祖へのご供養は、先の目連の例に
ありますように、ご先祖を「成仏」させることにあります。
即ち、ご自分の「正しい信仰」による「功徳」が無くては、悲しいかな、
ご供養の「法力」は、ご先祖に届かず、単にあなたの「自己満足」となって
しまいます。
更に正しくは、ご先祖へのご供養は、あなたの「成仏」修行による「功徳」を、
ご先祖に「回向」することなのです。