「火力」で戦う気概は、「火力」依存の強兵主義の証拠であり、国力が一見少し強くなったと錯覚した気概で、戦争の悲惨さとは比較にならない力みであることを理解すべきです。
故に、この気概を、反戦の気概に変えて「平和憲法」を護る力とし、国際社会に、反戦の鬼となって[闘う首相]の姿を見せつけて欲しい。
国際的に観て、日本の改憲と護憲は、どちらが歓迎され、尊敬されるだろうか。
戦争を煽り、戦火の口実を与える智慧の無い外交戦略は失格外交であり、独立国を目指す日本には、それなりの大人の外交力が望まれる。
「火力」の国力設計は、誰が考えても一番易しい国策であろう。
そして、その設計図は、拡大し続けなければ成り立たない、際限のない国策となることも明白な事だ。
資源もない四方を海に囲まれた日本を、過っての[中曽根内閣]が、「戦艦空母」と揶揄したことがあったが、現在の戦力には、アニメの戦艦空母ヤマトのような強い空母を作らなくては、安全な自己防衛は、到底届かぬ遠い話であることは、私の浅識でも感じられることだ。
つづく